
USBハブとUSB切替器って、名前も見た目もちょっと似ててややこしいですよね。
USBハブがUSB切替器の代わりに使えそうな感じもします。
でも、やってることは真逆なんです。
一言でいうと
- USBハブは、PCにつながるデバイスを増やす
- USB切替器は、根元のPCを切り替える
今回はちょっとしたアニメーションを使って動作を見ながら、違いを解説したいと思います。
USBは1つのホストにデバイスが枝分かれしてつながる
ハブと切替器の違いの理解のために、まずはUSBの基本構造を見ておきましょう。
こちらはUSB接続の一例です。
一番上にホスト(PCやゲーム機)が1台。
その下に複数のハブやデバイスが枝分かれしながらつながっています。
いわゆるツリー構造というやつです。
USBハブはPCにつながるデバイスを増やす
USBハブはツリーの枝を増やすための分岐点です。
枝を増やすことで、繋げられるUSBデバイス(マウス、キーボード、USBメモリなど)の数を増やすことができます。
USBハブの動作はこんな感じです。
PCがUSB信号に色を付けて出してくるので、信号の色に合わせて接続先をルーティングするのがハブの仕事です。
USB切替器は根元のホストを切り替える
USB切替器はホスト(PCやゲーム機)を切り替えるためのものです。
PCからUSBケーブルを抜いて、ゲーム機に挿すという動作をボタン一つで肩代わりしてくれるイメージです。
例えば、PCとゲーム機で同じコントローラーを使いたいとか、二台のPCで同じマウス/キーボードを使いたいとか、そういうときに使います。
USB切替器の動作はこんな感じです。
ボタンが押されたときに、接続するPCを切り替えるのがUSB切替器の仕事です。
USB切替器はUSBの仕組みの外の装置
ボタンを押して切り替えると聞いて、ちょっと面倒だなと思った人もいるかと思います。
USBハブみたいに自動で切り替えてくれたらいいのに…
でも、それが難しいのには理由があります。
最初のUSB基本構造で見たように、USBは1つのホストから枝分かれして機器をつなげる仕組みでした。
USBハブはその枝を増やすための装置なので、USBの仕組みの中で動いています。
一方、USB切替器は、2つのホストを切り替える装置です。
USBの仕組みの中ではホストは本来1つしかないですから、これはUSBの仕組みの外の話です。
つまり、USB切替器はUSBの仕組みの外で動いています。
だから最初のUSBツリーの中にも出てきませんでした。
そして、USBの仕組みの外にあるからこそ、設計には特に気を使う必要があります。
例えば、特にケアせずにPCを二台接続すると、一方からもう一方に電流が流れてしまってPCが壊れる可能性もあります。
GEEKY Fab.のUSB切替器でも、安全規格IEC62368-1対応のロードスイッチICを採用するなど、こうした点もきちんと考えて設計しています。

USBで規定されていない装置だからこそ、しっかりと考えて設計されているものを使うことが大切です。
おわりに
今回はUSBハブとUSB切替器の違いについて、アニメーションも交えながらお話ししました。
USBハブをUSB切替器の代わりに使えたらいいんですが、やってることは真逆でしたね。
USBハブはデバイスを増やす、USB切替器は根元を切り替える装置でした。
私もデスクでは両方使ってます。
USB切替器はノートPCとデスクトップPCでキーボード共有するのに使ってますが、めっちゃ便利です。
USBハブはポートが足りないから使ってます。これはしょうがない。
今回はこれで終わります。
読んでくれてありがとうございました。
追加の遅延がないためゲームなどに最適

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