はんだ槽を使っておうちではんだ付け

以前、小型はんだ槽(POT-21C)の使い方の記事を書いたことがあるんですが、そのときは基板上の部品の外し方だけに絞って書きました。

というのも、そのときははんだ付けの方はうまくいかなかったので。
そのため、工業用はんだ槽のようにはんだがジャブジャブと流れてないと、部品の足にも流れてくれず、はんだ付けがうまくできないと思い込んでしまいました。

最近、もう一度試しにやってみたところ、前回の経験が嘘のようにきれいにつけることができました。
なので、今回ははんだポットできれいにはんだ付けをする方法を共有しようと思います。

はんだ槽を使ったはんだ付け手順

早速、はんだ付けをしてみましょう。
今回はUSB切り替え器にターミナル用コネクタを付けて見たいと思います。

なぜかこのカスタム依頼、いろんな企業から来るんですよね。

目次

使用工具

使用工具はこちら。

工具説明購入先リンク
半田ポット POT-21C今回の主役amazon
棒はんだ FS401-01初めは結構な量が必要amazon
カプトンテープはんだがついてほしくないところをガードします秋月電気通商
フラックス FS200-01はんだを流れるようにしますamazon

手順

STEP
半田ポットをよく温めておきます。

(はんだ槽にはんだが十分に入ってない場合は棒はんだを足してください。)

STEP
DIP穴に部品を挿入し、カプトンテープで固定します。
STEP
はんだ付けをしたい箇所以外にカプトンテープを貼ってガードします。
STEP
フラックスをよく塗ります。
STEP
はんだポット表面の酸化膜をヘラなどで除去します。
STEP
基板を半田ポットの上に乗せ、3秒ほど数えたら半田からおろします。
STEP
はんだ付けされてることを確認します。もしブリッジしていたら半田ごてで修復しましょう。

以上です。
すべてのピンが均一にはんだ付けされ、ブリッジもなく、きれいな仕上りがです。
慣れると簡単にできるようになります。


複数のピンがある部品でも、一度にすべてのピンをはんだ付けできるのが半田ポットの大きな利点です。
上の例では3ピンだけでしたが、6ピンあるUSBコネクタもきれいにはんだ付けすることができました。

逆にピン数が少ない部品の場合は準備の手間を考えると割に合わないかもしれません。

ポイント

きれいに仕上げるポイントは次の二点です。

  • 少し半田温度を高めにして、短時間で素早く仕上げる。
  • フラックスをよく塗る。

この二点を意識して作業するようにしてから、ブリッジもなくきれいに仕上がる確率が上がったように感じます。

最後に

今回は改めて小型はんだ槽POT-21C を使ったはんだ付けの方法について解説しました。
以前に半田ポットの記事を書いた際ははんだ付けはあきらめていましたが、早計でした。
ポイントを守って作業することできれいに仕上げることができるようになりました。
これにより、半田ポットはリワークツールから量産ツールに格上げとなりました。
これからもよろしくね、半田ポット。

今回はこれで終わります。
読んでくれてありがとうございました。

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