
サターンマルコンに右スティックを搭載したUSB化ユニット 「マルコンUSB拡張ユニットXV」を作りました。
マルコンに右スティックが搭載されることで、3Dゲームの視点操作などが快適になり、より多くのゲームをマルコンで遊べるようになりました。
オリジナル版の「マルコンUSB拡張ユニットプラス」はこちらの記事をご覧ください。

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マルコンUSB拡張ユニットXVの進化ポイント
右スティックを搭載
マルコンUSB拡張ユニットに右スティックを搭載しました。

これで視点操作などの右スティックが必要なゲームでもマルコンで快適に遊べるようになりました。

右スティックにはアルプスアルパイン製の 5方向マイクロスイッチSKRHAAE010 を使用しました。

このマイクロスイッチは5方向(4方向+センタープッシュ)のデジタル入力の部品なので、アナログスティックのようにゆっくりした視点移動などはできないのですが、ドリフト現象は起きないというメリットもあります。
インナーカラーシェル
右スティックを追加するにあたって、せっかくならデザインも見直そうということで、底面シェルのデザインを新しくしました。

右スティックということで、照準を合わせたり視線を変更する機能的な部分をデザインに落とし込んでみました。
円形の縁にはインナーカラーが入っていて、見る角度によって色が変わるという、マルチカラー3Dプリントならではのデザインになっています。
かっこいい。

技術解説
回路の解説
回路はこんな感じです。
マイクロスイッチの各入力をPICマイコンの空いていた端子につないだ感じですね。
基板の解説
マルコンUSB拡張ユニットの基板はかなり小さいので右スティック用マイクロスイッチの配置に苦労しました。
各部品の位置を調整してなんとかいい感じの場所に配置できました。

右スティックなので、できるだけ右手側に寄せて配置したのがポイントです。
マルコンUSB拡張ユニットプラスでは追加ボタンを左手側に配置していたので、改版になかなか苦労しました。
右スティックカバーの作成
右スティック用マイクロスイッチには適合するスティックカバーが存在しなかったため、今回はオリジナルのスティックカバー を設計しました。
こちらが設計したスティックカバーです。

3Dプリンターで印刷して付けるとこんな感じになりました。

小型ながら操作しやすいように適度な大きさで、指で操作しているときに痛くなりにくいような設計にしました。
丸みを帯びた単純な形状ではありますが、何回も試作して試行錯誤した結果です。

ちなみにシェルの方も同じように何回も試作して今のデザインになりました。

テストプレイ
実際に、3Dゲームをいくつかやってみました。



右スティックが搭載されたことで、マルコンで3Dゲームが快適に遊べるようになりました。
やった中だと、ブレワイは弓矢を打つ時の視点の微調整が難しくて、多少の慣れが必要でした。
あとは、ブレワイは純正コントローラーのボタンをフルに使うようなゲームなので、単純にボタンが足りず時々難しいなと感じる場面がありました。
最後に
今回の右スティック追加で、マルコンの可能性がさらに広がったと思います。
アナログスティックではないのですべてのゲームに最適とは言えませんが、それでも多くのタイトルで快適にプレイできることを確認しました。
スティックカバーや、新しくなったシェルデザインなど、細かい部分にもこだわってみました。
近日中に頒布もしたいと考えてますので、どうぞよろしくお願いします。
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フォロワーいっぱい増えたので改めて今まで作ってきたもの紹介
— たくさん 🐦 GEEKY Fab. (@takusanToIssho) January 12, 2025
●サターンパッドUSB化基板
●マルコンUSB拡張ユニット
●SFCコントローラーUSB化基板
●マルコン専用スタンド
などなど
これからもますますものづくりで生きていきます🎮 pic.twitter.com/0QSAKuTobs
今回はこれで終わります。
読んでくれてありがとうございました。
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