レトロコントローラーのUSB化基板をいくつか作ってるGEEKY Fab.ですが、今回はニューファミコンのコントローラーをUSB化する基板を作ってみました。
ボタン少ないから使い道は限られてるんだけど、僕が欲しかったんで作りました。
switchのファミコンソフト遊ぶのとか、ロックマン クラシックスコレクションを遊ぶのとか、レトロフリークでファミコンソフト遊ぶときとかに使ってます。
需要あるかわかんないけど、ちょっとだけ頒布もしようかなと考えてます。
製品仕様や頒布委託先とかは別ページにまとめました。
geekyfab.com
まずは仕様
といっても、USB化基板はこれで三つ目なので、設計を流用できる部分が多かったです。
ニューファミコンのシェルに合わせて設計するってのが違うくらいです。
LRボタンもないし、設計難易度は下がったくらい。
回路図を書いてみる
こんな感じになりました。
以前のUSB化基板では感度がよくないという意見をもらったことがあったので、今回はプルアップの抵抗値を100kΩと、かなり大きめの値に変更してます。
あと、以前まではPICマイコンの内部プルアップを利用していたピンもありましたが、今回は感度を揃えるために全て外部でプルアップする想定の回路にしています。
基板図を描いてみる
基板のアートワークはこんな感じ。
ボタンの感度を上げるために、パッドの形状を過去作より細かい形状に変えてみました。
アートワークを書く際に難しいのが、ニューファミコンのシェルにピッタリ合わせて基板外形やボタン配置することです。
ですが、3Dプリンターを活用することでここはエラー&トライを高速で回すことができ、シェルにピッタリ合う基板を一発で作成することができました。
3Dプリンター最高。
基板を試作してみる
基板のガーバーデータをメーカーに出図して基板を製造してもらいます。
今回はJLCPCBに依頼しました。
ボタンパッド用に表面処理は厚塗りの金メッキにしました。
注文してから待つこと数日、届いた基板がこちら。
(実はこれは三回目の試作)
これにUSBケーブルをつけて完成です!
ニューファミコンのシェルにも問題なくぴったり入りました。
プログラムを書く
ここらへんはSFCコントローラーUSBゲームパッド化基板とほぼおんなじなので、気になる方はそっちを読んでみてください。
select+右長押しでA,BがX,Yに、select+左長押しで十字キーが左スティック、右スティックに切り替わるようになってます。
ニューファミコンコントローラーをUSBゲームパッド化してみる
では、基板にプログラムを書き込んだらニューファミコンコントローラーに組み込んでUSB化してみましょう。
裏面5本のねじを外して、
元の基板を取り出し、
USB化基板を入れ、
シェルを閉じて完成!
遊んでみる
動作確認
遊んでみる前に、動作確認。
ちゃんと動きました!
かなり感度が高い感じがします。
レトロフリークで遊んでみる
標準ファームはDirect inputなので、レトロフリークで使えます。
とりあえず、マリオ。
おー! 実機と遜色ない感じで遊べてる。
switchで遊んでみる
switch用のファームに書き換えるとswitchで使えるようになります。
これはロックマン (クラコレ版)を遊んでみたとこ。
これもいい感じでした!
やっぱりニューファミコンのコントローラー使いやすいです。
最後に
今回はニューファミコンのコントローラーをUSB化する基板を作ってみました。
NEW FCコントローラーはボタンが少ないけど、その分小さくて軽くて、ファミコンのゲームをPCやスイッチで遊ぶときには最高です。
今回はここまで。
読んでくれてありがとうございました。